万葉集

13番

中大兄なかのおおえ近江宮おうみのみやあめした知らしめす天皇〕の三山みつのやまの歌一首】

高山かぐやまは 雲根火うねびしと 耳梨みみなしと 相争あいあらそいき
神代かみよより かくにあるらし
古昔いにしえも しかにあれこそ
うつせみも つまあらそうらしき

香具山かぐやま畝傍山うねびやまいとしいと思い 耳成山みみなしやまと争った
神代かみよからそうであるらしい
いにしえの時代もそうであったからこそ
今の世も愛する者を奪い争うらしい

中大兄皇子なかのおおえのみこ(天智天皇)