冬ごもり 春さり来くれば鳴かざりし 鳥も来き鳴きぬ咲かざりし 花も咲けれど山を茂もみ 入りても取らず 草深くさふかみ 取りても見ず秋山の 木の葉を見ては黄葉もみちをば 取りてぞ偲しのぶ 青きをば 置きてぞ嘆なげくそこし恨めし 秋山われは
冬を籠もり 春が来ると鳴かずにいた鳥もやってきて鳴く咲かずにいた花も咲くけれど山は茂り 入って手に取れもせず 草は深く 手折たおって見ることもできない秋の山の木の葉を見ては黄葉もみじを手に取っては賞めで 青き葉はそのままにし嘆くそこだけが恨めしいが 秋山を選ぼう私は